むかしむかしあるところに
おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんとおばあさんが川で釣りをしていると、
舟がながれてきました。
舟には7人の男女がのっていました。
「そちらは正直者ゆえ、宝をさずけよう」
そのうちのひとりがそう言いましたが、
おじいさんとおばあさんはことわります。
「しらないひとからものはもらえません」
「きょうは魚が釣れればいいんです」
おじいさんとおばあさんがことわっているあいだに
舟はどんどんながれていきます。
そうして、七福神がのった舟は、
滝のまつ下流へとながされていったのでした。
おじいさんとおばあさんは正直者でしたが、
あまりいいひとではなかったのでした。
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